婚活、恋活とか流行っている時代だけれども、
無料お見合いサイトでの出会いはまさに流行の最先端だとぼくは思いました。

ミカさんとの緊張の初対面から1時間位経つと徐々に友だち同士の会話
になっていました。食事のあとは海へ。
肩になにげなく手を伸ばすと、ミカさんの体は一瞬びっくりしたものの、
頭を私の肩にポンとのせてきました。
時間を気にすることなく、ウィンドウショッピングをしていると、
アッという間に日が暮れていました。

外に出ると薄暗く、彼女にホテルを別々の部屋で予約している事を告げました。
遠距離での出会いだったので、帰るのであれば、早めに帰してあげないといけませんし。
確認の意味でそういったのですが、ミカさんの答えは「今日は帰らないから……」
との事でした、軽く夕食を済ませてホテルヘ向かいました。
そして別々の部屋へ。「あとでね」と彼女は言葉を残し、ドアの向こうへ消えていきました。
無料お見合いサイトで初めての対面なので、ぼくは謙虚に別々の部屋を予約していました。

ひとりになったところで、「ミカはぼくに何を求めているのだろう?」
と考えました。落ち込んでいる人には、「元気出せよ」と肩をポンと叩けばいいけど。
カリカリと神経質になっている人には、空を見上げて「小さい人間だけど、大きく緩やかに流れよう」といえる。悲しんでいる人には、「あなたの笑顔を待っている人が……」と教えてあげられる。でも、どれもがミカの望んでいるものではないようでした。